なんかおかしくね?と思ったので。その1

2月下旬、私は来年も大学に行くことがほぼ確定したので、現在住んでいる下宿の更新手続きを行うために仲介を行っている不動産屋に行くことにした。自転車をこぐこと約20分、その不動産屋に着いて私はふと気づく。
「あれ?休み・・・?」
店を眺めるとどうも電気がついておらず、中をよく見てみると、店の中が片づけられている。看板もない。
「おかしい、定休日は水曜日のはずだが、今日は月曜日だ。というより、店の中がよく見えないが机とかが撤去されているし、どこかに引っ越したのか?」
だが今までその不動産屋が引っ越したなんて連絡が来たことはない。
どうしたのかと思いよく見てみると、ドアの所に貼り紙が貼ってある。
『〜〜は移転しました。〜月〜日から以下の地図に書いてある場所で営業しておりますので・・・』
「なんだ、移転したのか。しかしそんな連絡なんてなかったぞ。そういうものなんだろうか?」
ちなみに一応全国チェーンの大きな不動産ネットワーク、株式も上場しているところ。
「とりあえず行ってみよう。」


地図に書いてある場所に行くと確かにその店舗はあった。
しかしなんというか、非常に狭くなっている気がする。
「すみませんが・・・。」
店員「あ、はい。なんでしょうか?」
<手続きの話がしばらく続く>
店員「分かりました。では後日賃貸契約書を3通送るので、それぞれに署名捺印の上、保証人の方にも同様の署名捺印をして頂いた上でこちらにお持ち下さい。」
「分かりました。」
店を出た後でふと気づく。
「そういえば、さっきあの人が店長だって言ってたけど、2年前と店長変わったのか。」


数日後、私が外出から帰ってくると、ポストに賃貸契約書が入った封筒が入っている。
ちなみにうちのポストは、ドアに投函口があるタイプではなく、ドアの横に入れ物があって、そこに郵便局の方が開閉式のふたを開けて入れていくタイプだ。それを私が同様にふたを開けて、中の郵便物を取る。つまりそれは外から誰にでも開けられる物で、当然鍵などはない。
「おいおい、貸し主の住所から何から書いてある重要な書類なのに、配達記録とかでもないのかよ。しかもこれ郵便で送ったんじゃなくて、直接持ってきてポストに入れたのか。」
その後私はその書類を署名捺印し、保証人にも同様の作業を行ってもらった上で不動産屋に渡した。

続く。