今日読んだ本

古本屋開業入門―古本商売ウラオモテ

古本屋開業入門―古本商売ウラオモテ

動機:2007-06-15より。
感想:古本屋をやりたい人のための実録ビジネス本といった感じ。
古本屋の経営って面白そうだなと思う人はとりあえず読んでみるといいのではないだろうか。実際に数十年古本屋を経営している方の経験録なので、仕入れ、万引き対策、挫折、組合に関するありとあらゆることが書いてある。もちろんこれで全部ということでも無いのだろうけども。
しかし色々万引き対策をやった結果、最後には倉庫に本を入れて客は入れないという、非店舗経営型に落ち着いてしまったのが、少し悲しい。それだけ万引きによる被害がでかいのだろう。
本の中でも、「5回泥棒が入ったが、そのうちの2回は小学生だった」と書いてあるし、その犯行の方法も書いてある。小学三年生のやることとは思えない非道な(ずる賢い)方法だった。
ただ、本の内容は興味深かったのだが、ノウハウ→自分の経験という書き方がどうにも分かりにくく、一般化した話をしているのかと思えばいきなり自分の話だったり、時間軸がぐちゃぐちゃで、さっきは最終的に倉庫型に落ち着いたと言っていたのに、それより過去のアキバ系古本屋を経営していたころの話がなんの前触れもなく出てきてたまに混乱する。


また読み返すことがあるのかどうかは疑問だが、専門書のような感じで置いておきたい気持ちになる。というわけで本棚入り。
薦めたい人:本屋とか古本屋の書店員さん系マンガを期待しているひとはやめたほうがいい。「古本屋の経営とは」みたいなのに興味がある人にはおすすめ。