今日読んだ本

家族八景 (新潮文庫)

家族八景 (新潮文庫)

動機:友人から借りた。
感想:主人公うぜぇぇぇぇ
ファンタジー要素込みの「家政婦は見た」?みたいな話。サスペンスではないけど。
「家政婦は見た」を見たこと無いから多分ぜんぜん間違ってるんだろうけど、とにかく主人公は家政婦、女中、お手伝いさん。住み込みの。


主人公である18歳の女の子は、特殊な能力を持っていて、容姿端麗で、聡明である。
そして処女。
そして処女特有?の潔癖症と独善性。まぁ彼女に関してはその特殊な能力に起因するところも大きいようだが。
気にいらねぇ〜。
自分の能力を隠すために普通の職業につくことが出来ず、色々な家を転々としながら女中をする。
そしてその度に起こる様々な揉め事。
吐き気を催すような話もある。そんな話ばっかりともいえる。


物語は彼女が20歳を迎え、女中をすることをもう辞めにしようと決意したところで終わる。
確かに魅力的といわれれば間違いなく魅力的な主人公。筒井康隆自身にとってもそうだったらしく、続編も何冊かあるらしい。どうせだから一応読んでみようかと思った。
が、巻末にある筒井康隆のその他の書籍の紹介のところに在った、続編のあおり文句を見た瞬間

旅に出たテレパス七瀬。さまざまな超能力者とめぐりあった彼女は、彼らを抹殺しようとたくらむ暗黒組織と血みどろの死闘を展開する!

いやいや!そういう話じゃなかったでしょ!出来の悪いパラレルワールドか!
読む気をなくした。
薦めたい人:色んな問題を抱えた家族の群像劇が好きな人とかにはいいかもしれない。基本的にハッピーな話ではない、どれも。そういうのがOKな人。