今日読んだ本

Googleとの闘い―文化の多様性を守るために

Googleとの闘い―文化の多様性を守るために

動機:題名に興味を持ったので。
感想:googleが潰れたら、俺のgmailはどうなるんだろうか?
フランス国立図書館長(執筆時点)であるジャン-ノエル・ジャンヌネーが、googleの、主にブックサーチに対し、その将来性と危険性を論じた本。
一番感じたのはやはりアメリカとヨーロッパ(特にフランス)では、価値観や歴史観、世界観はまったく異なるんだなということ。日本にいて、他の国の人と特に交流しないと、全く分からないことだった。
アメリカ的な考えはアメリカのサイトを色々と見れば分かることも多いが、フランスに関してはフランスのサイトを見ようにも、フランス語が分からない。他の言語にしてもそう。
やはり母国語と英語を主に勉強している現在では、アメリカの影響力は強まる一方なのは間違いない。
アカデミックやITの世界で最先端のことを知ろうと思えば、英語で検索せざるを得ないし、そうなるとヒットするのはアメリカのサイトばかり。そうなればアメリカ的な考えに知らず知らずのうちに影響を受けてしまうだろう。
言語の多様性、文化の多様性という点で非常に興味深い本だった。
自分が検索エンジンに関係する仕事に就いたら、また読みたい。
薦めたい人:書籍とインターネットの今後の関係性について考えたい人。