今日読んだ本

動機:先日こちらの本と一緒に買った。動機は同じ。
感想:自分の信念に基づき生きることがいかに難しいことか。
『殉死』が二〇三高地から殉死までを書いていたのに対し、希典の親から始まる乃木希典の人生全体を書いた本。しかし子供のころの様々な出会いなどを詳細に書いているにもかかわらず、二〇三高地の攻略以後の奉天の戦いや明治天皇崩御にかかわる前後が最後にほとんど書かれずに終わったことが残念だった。
確かにこの書の冒頭部分が明治天皇崩御の前後を書いているのではあるが、それにしても最後の部分が少なく、あっけないというか物足りない感じで終わってしまった感がある。
二〇三高地から乃木が殉死するまでについて詳しく読みたければ『殉死』、乃木の人生全般について知りたければこの本といったところか。
余談だが、司馬遼太郎は乃木を凡将愚将として書き、松田十刻は乃木を勇将知将として書いている。
薦めたい人:最近江戸から明治にかけて生きた偉人の本をよく読んでいる。その時代に興味がある人と話しをしてみたい。